グリーン・エコー第52回演奏会
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尾高忠明
指揮■
尾高忠明  OTAKA, Tadaaki

 1947年鎌倉生まれ。 桐朋学園大学で齊藤秀雄氏に指揮法を師事したほか、作曲、理論、ホルンを学んだ。 1970年桐朋学園大学を卒業、第2回民音指揮者コンクールで第2位に入賞。 1971年にNHK交響楽団を指揮してデビュー。 1972年オーストリア政府から奨学金を得てウィーン国立アカデミーに留学、ハンス・スワロフスキーに師事、 さらにオペラをシュパンナーゲルに学んだ。
 1974年〜91年東京フィルハーモニー交響楽団常任指揮者、1981年〜86年札幌交響楽団正指揮者、 1992年〜98年読売日本交響楽団常任指揮者を務めた。 1984、89年東京フィル、1993、97年には読売日響のヨーロッパ公演を成功に導いた。 1987年にBBCウェールズ交響楽団首席指揮者に就任、翌年には同団を率いてロンドン・プロムスにデビューした。 英国内はもとよりヨーロッパ各地、ロシア、そして2度の日本公演と北米公演を行い好評を博す。 ロンドン・サンデー・タイムズ紙は、「オーケストラとの8年間、彼はウェールズで奇跡を行った」と書いている。 1996年からは桂冠指揮者となり、引き続き数多くの指揮を行っている。
 1995年には紀尾井シンフォニエッタ東京のミュージカル・アドバイザー/首席指揮者に就任、 2000年には同団初のヨーロッパ・ツアーを敢行、 オランダ、オーストリア各地で絶賛された。また1998年には札幌交響楽団ミュージック・アドバイザー/常任指揮者に就任、2001年10月、 英国ツアーをロンドン、バーミンガム、エディンバラほかで全7公演、音楽監督就任後の2005年9月には韓国公演を行い絶賛を博した。
 その他、国内主要オーケストラへの定期的な客演に加え、ロンドン交響楽団、ロンドン・フィル、BBC交響楽団、 バーミンガム市交響楽団、ハレ管弦楽団、ボーンマス交響楽団、ヘルシンキ・フィル、ロッテルダム・フィル、ストラスブール・フィル、 バンベルク交響楽団、ワルシャワフィル、オスロ交響楽団、ベルゲンフィル、メルボルン交響楽団、シドニー交響楽団、オレゴン交響楽団、 香港フィル等世界各地のオーケストラへ客演している。 
また武満徹、細川俊夫、松村禎三、三善晃など日本人作曲家の作品の初演も数多く手掛けている。 レコーディングにも精力的で、これまでBBCウェールズ響等とNimbus、BIS、CHANDOS、カメラータ・トウキョウなどに数多くの優れた録音を残している。 近年BBCウェールズ交響楽団と録音した武満作品集、グラズノフの交響曲全集、2007年にリリースした札幌交響楽団とのドヴォルザーク:交響曲第8番、 第9番のアルバムはいずれも高い評価を得ている。
1991年度第23回サントリー音楽賞受賞。 1993年ウェールズ音楽演劇大学より名誉会員の称号を、ウェールズ大学より名誉博士号を、1997年英国エリザベス女王より大英勲章CBEを授与された。 さらに1999年には英国エルガー協会より、エルガー音楽の普及に貢献したとして、日本人初のエルガー・メダルを授与されている。
 現在、札幌交響楽団音楽監督(2004年5月〜)を務めるほか、 BBCウェールズ交響楽団(現BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団)桂冠指揮者(1996年1月〜)、東京フィルハーモニー交響楽団桂冠指揮者(1991年4月〜)、 読売日本交響楽団名誉客演指揮者(1998年4月〜)、紀尾井シンフォニエッタ東京桂冠名誉指揮者(2003年9月〜)の任にある。
 2004年4月からは東京藝術大学指揮科非常勤客員教授を務めている。
天羽明惠 ソプラノ■
天羽明惠 AMOU, Akie

東京藝術大学卒業。文化庁派遣芸術家在外研修員としてシュトゥットガルトに留学。 95年ラインスベルク音楽祭(ティーレマン指揮)に出演、さらにソニア・ノルウェー女王記念第3回国際音楽コンクールに優勝し一躍注目を集める。 その後ドイツを拠点としジュネーヴ大劇場、ザクセン州立歌劇場(ゼンパー・オーパー)、ベルリン・コーミッシェ・オーパー等欧州各地の歌劇場や音楽祭に出演。 ソリストとしてもサヴァリッシュ、ロジェストヴェンスキー、小澤征爾、バレンボイム、デュトワ、コンロン等の指揮で国内外のオーケストラと共演。 超絶的なコロラトゥーラとリリックな声を併せ持ち、内外で高い評価を得ている。 99年度アリオン賞、03年第14回新日鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞をそれぞれ受賞。
アルト■
林 美智子  HAYASHI, Michiko
 東京音楽大学卒業。桐朋学園大学研究科、及び新国立劇場オペラ研修所第1期修了。 文化庁派遣によりミュンヘンに留学。「国際ミトロプーロス声楽コンクール2003」にて最高位入賞し、 アテネの野外劇場でのオペラ『エウメニデス』(世界初演/アテネ五輪文化事業)に出演。第5回ホテルオークラ音楽賞受賞。
 その存在は早くから注目を集め、02年二期会『フィガロの結婚』(宮本亜門演出)ケルビーノで絶賛を博し、同役は06年再演、 及び07年の新国立劇場公演でも演じて当り役としての評価を不動のものとする。 他にも03年、08年に演じた『ばらの騎士』オクタヴィアンでは、名演出家G.クレイマー、及び気鋭の演出家A.ホモキそれぞれより最大級の賛辞が寄せられ、 06年二期会『皇帝ティトの慈悲』セストでは天才演出家P.コンヴィチュニーから高い評価を得、いずれも公演を成功に導いた。
 オペラ以外でもP.ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマー・フィルとの共演をはじめ、チョン・ミョンフン指揮『イドメネオ』(演奏会形式)や 若杉弘指揮ベルク「初期の7つの歌」などで絶賛を博している。 また、林美智子自身を想定して書かれた林望作詞・野平一郎作曲「演劇的組歌曲『悲歌集』」や 自ら作詞し野平一郎氏に作曲を委嘱した「夜〜La Nuit」を披露するなど、意欲的な取り組みに挑んでいる。
 メディアにも数多く登場しており、「NHKニューイヤーオペラコンサート」は4年連続の登場。「オフィス設計」CMにも起用されるなど、幅広く活躍中。
 CDはデビュー盤「赤と黒」(Victor)に続き、2008年8月には武満徹作品を集めた第二弾「地球はマルイぜ〜武満徹:SONGS〜」(同)をリリース。
 2009年には兵庫県立芸術センター、愛知県文化振興事業団、東京二期会の共同制作による佐渡裕指揮『カルメン』で 待望のタイトルロールを演じることが決定しており、21世紀のオペラ界を担うアーティストとして、今後益々の活躍が期待されている。二期会会員
http://www2s.biglobe.ne.jp/~mittyan/
吉田浩之 テナー■
吉田浩之 
YOSHIDA, Hiroyuki
瑞々しく伸びやかな美声と叙情性豊かな表現力で聴衆を魅了し、高い評価を受けている我が国期待のリリコ・レッジェーロ・テノール。 福井県敦賀市出身。国立音楽大学声楽科卒業。東京芸術大学大学院修了。 《こうもり》アルフレード役でオペラ・デビュー、以来、新国立劇場、東京フィル・オペラコンチェルタンテ、二期会など数々の公演に出演、 モーツァルト、ヴェルディ、プッチーニからバーンスタインまで幅広いレパートリー、ミサ曲、オラトリオなどのソリストとしても卓越した歌唱に定評がある。 1990年、モーツァルト没後200年記念国際モーツァルト声楽コンコルソ本選入賞。翌1991年、文化庁派遣芸術家在外研修員としてローマに留学。 1997年には第25回ジロー・オペラ賞新人賞受賞。東京藝術大学音楽学部声楽科准教授。
青戸 知 バス■
青戸 知 AOTO, Satoru
東京都出身。東京藝術大学卒業、同大学院修了。安宅賞、松田トシ賞受賞。皇居内桃華楽堂にて代表御前演奏。 文化庁オペラ研修所修了。文化庁派遣芸術家在外研修員としてイタリアへ留学。 二期会『ワルキューレ』ヴォータンで大成功を収め、ジローオペラ賞新人賞を受賞。 新国立劇場開場記念『ローエングリン』で朗々たる美声を聴かせ国際的にも注目される。 二期会『タンホイザー』ヴォルフラム、新国立劇場『魔笛』パパゲーノ、『サロメ』ヨカナーン、『青ひげ公の城』、 聖徳オペラ『シモン・ボッカネグラ』タイトル・ロール、『フィガロの結婚』アルマヴィーヴァ伯爵、フィガロなど数々のオペラで喝采を浴び、 群を抜く活躍を続けている。 2008年3月、東京室内歌劇場第『流刑地にて』新国立劇場小劇場 (カフカ原作・フィリップ・グラス作曲)士官役のドラマティックな演唱で存在感を示し絶賛を浴び、 続く6月、東京二期会『ナクソス島のアリアドネ』(新制作)ハルレキンに出演し好評を博した。
2008年9月、ブリテン「ピーター・グライムズ」演奏会形式(尾高忠明指揮/札幌交響楽団  初のオール日本人キャストによる原語上演)のバルストロード船長に出演予定。
またNHK交響楽団定期演奏会への出演をはじめ、主要オーケストラとの共演も数多く、サヴァリッシュ、ロジェストヴェンスキー、 アシュケナージ、デュトワ、チョン・ミョン・フンといった世界的な指揮者との共演は記憶に新しい。 殊にマーラー「さすらう若人の歌」は小林研一郎氏の棒のもと、多くのオーケストラに招かれ演奏し、他に比肩するものがないと絶賛されている。 また広い範囲の歌曲に造詣が深く、東京芸術劇場にて開催した初めての自主リサイタル(ピアノ・小林道夫)は大好評を博す。 ヨーロッパ文化の規範に照らし、共演した国際的ソリストたちはもちろん、指揮者群から常に賛辞を寄せられており、 伸びやかで張りのある数少ないバリトン・カンタンテとして21世紀を担う活躍を続けている。 また、聖徳大学大学院博士後期課程において、「グスタフ・マーラーの音楽におけるやわらかいリズム」をテーマに論文作成し、 2007年3月、博士号を取得。聖徳大学音楽文化学科講師。二期会会員

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