グリーン・エコー第53回演奏会
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下野竜也 (c)Takashi Tomooka(rokunana)

下野竜也
指揮■
下野竜也  SHIMONO, Tatsuya

 1969年鹿児島生まれ。 鹿児島大学教育学部音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部附属指揮教室で学ぶ。 1996年にはイタリア・シエナのキジアーナ音楽院でオーケストラ指揮のディプロマを取得。 1997年から1999年まで大阪フィルハーモニー交響楽団指揮研究員として、故朝比奈隆氏の薫陶を受ける。 1999年文化庁派遣芸術家在外研修員に選ばれ、ウィーン国立音楽大学に留学、2001年6月まで在籍。
 着実に指揮者としての研鑽を続けてきた下野竜也は、2000年第12回東京国際音楽コンクール<指揮>優勝(第1位)と齋藤秀雄賞の受賞、 2001年9月の第47回ブザンソン国際指揮者コンクール優勝(第1位)で、一躍脚光を浴びることになる。 以降、国内の主要オーケストラとの度重なる客演をはじめ、国外でも、ストラスブール・フィル(仏)、オラデア・フィル(ルーマニア)、 ボルドー管(仏)、カンヌ管(仏)、ブザンソン管(仏)、ウィーン室内管、パドゥルー管(仏)などに客演。 また、2005年にはラ・フォル・ジュルネ音楽祭(仏・日)に参加、ロワール管(仏)、ポワトゥ・シャラント管、 ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団(伊)、ローマ・サンタチェチーリア管(伊)への客演と立て続けにデビューを飾り、 その多くは再度の客演へと発展している。
 指揮者として、まさに華やかな活躍の道を歩み始めた下野竜也ではあるが、その指揮活動の根底には、デビューしてから一貫して持ち続ける 「楽譜に忠実に。作曲家の意図するところをどこまで汲み取り、素直に表出できるか。」との思いがある。
2006年、読売日本交響楽団の「正指揮者」に就任。 「正指揮者」は読売日本交響楽団にとって初めての称号であり、その初代となる下野竜也には、これまで以上に大きな期待と注目が集まっている。
 2007年4月からは上野学園大学音楽文化学部教授に就任。各地でのマスタークラスなど、後進の指導にも力を入れている。
 秋山和慶、黒岩英臣、石井調、広上淳一、チョン・ミュンフン、ユーリ・テミルカーノフ、レオポルド・ハーガー、 湯浅勇治、エルヴィン・アッツェルの各氏に師事。
 2002年出光音楽賞、渡邉曉雄音楽基金音楽賞、2006年第17回新日鉄音楽賞・フレッシュアーティスト賞、 2007年第6回齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞。
 デビューCD大栗裕作品集/大阪フィル(ナクソス・レーベル)は、2003年にワールド・リリース。 また、2006年7月には大阪フィルとの「ブルックナー:交響曲第0番」、 2008年3月には読響との「バッハ/齋藤秀雄:シャコンヌ、コリリアーノ:交響曲第1番」がエイベックス・クラシックスよりリリースされている。
菅 英三子

菅 英三子
ソプラノ■
菅 英三子 SUGA, Emiko

 京都市立芸術大学・ウィーン国立音楽大学をいずれも首席卒業。 佐々木成子、木下武久、小室彰子、長谷川美津子、中村浩子、R.ハンスマン、R.オルトナー、W.モーアの各氏に師事。
 フランシスコ・ビニャス国際声楽コンクール“コロラトゥーラ・ソプラノ賞”、A.クラウス国際声楽コンクール第2位、 ウィーン国際新進オペラ歌手コンクール第1位、藤沢オペラコンクール第1位及び福永陽一郎賞、出光音楽賞、青山音楽賞、芸術祭賞新人賞、 新日鉄音楽賞等受賞多数。91年、現プラハ国立歌劇場「後宮からの逃走」でオペラ・デビュー以来、同歌劇場、ブレーマーハーフェン市立劇場、 ブルノ国立歌劇場、パームビーチ・オペラ、夏季音楽祭等のオペラ公演の他、マドリード、ウィーン、フランクフルト放送交響楽団、 ボストン交響楽団等のソリスト、また、日本国内でのオペラ公演やオーケストラ定期演奏会等、国内外で幅広く活躍。 卓越したコントロール・テクニックと安定した歌唱は、共演指揮者からの信頼も厚く常に高い評価を得ており、ソリストとして欠かせない存在である。
 レパートリーも幅広く、オラトリオでは、ヘンデル、バッハを始めとする宗教曲、 オペラでは、モーツァルト、ドニゼッティ、ベッリーニ、ヴェルディ、オッフェンバックのコロラトゥーラのほとんどをカバー。
 2009年は、東京交響楽団シーズンオープニング特別演奏会ユベール・スダーン指揮ブラームス「ドイツ・レクイエム」、 群馬交響楽団(小林研一郎指揮)および仙台フィルハーモニー管弦楽団(山下一史指揮)でヴェルディ「レクイエム」、 東京コールフェライン(荒谷俊治指揮)ハイドン「四季」、仙台フィルおよび日本フィルハーモニー交響楽団(小林研一郎指揮) ベートーヴェン「第九」等のソリストの他、オペラ「魔笛」夜の女王役、奈良・薬師寺でのオペラ「遣唐使」、また各地でのコンサートに出演。
 京都市立芸術大学准教授。
栗林朋子 アルト■
栗林朋子  KURIBAYASHI, Tomoko
 神奈川県出身。東京芸術大学卒業。同大学大学院音楽研究科独唱専攻修了。在学中安宅賞受賞。
 1990年第59回日本音楽コンクール入選。 1991年第3回日本声楽コンクール第1位入賞。同時に田中路子賞受賞。1992年第1回藤沢オペラコンクール奨励賞受賞。 1994年第63回日本音楽コンクール第1位入賞。同時に木下賞、増沢賞受賞。1996年第7回五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。 この受賞により96年12月よりベルリンへ留学。1998年ヤングプラハ音楽祭に招かれコンサートに出演。
 早くからその存在は注目を集め、1989年芸大オペラ『フィガロの結婚』マルチェリーナ、1995年モーツァルト劇場『魔笛』、 藤沢市民オペラ『ウィンザーの陽気な女房』、1996年二期会『魔笛』侍女U、2000年新国立劇場『オルフェオとエウリディーチェ』オルフェオ、 『魔笛』侍女V、2001年二期会『ファルスタッフ』クイックリー夫人、『ホフマン物語』、2002年11月 読売日本交響楽団40周年記念オペラ『パルジファル』に花の乙女役で出演、好評を博す。 コンサートでは主要オーケストラとの共演も多く、 1995年読売日響演奏会ロジェストヴェンスキー指揮ブルックナー「ミサ曲第1番」、1998年東フィル「ヨハネ受難曲」、 1999年インバル指揮マーラー「千人の交響曲」、2002年名古屋フィル、及び日本フィルと、 沼尻竜典指揮によるツェムリンスキー「フィレンツェの悲劇」(演奏会形式)、2005年読売日響G.アルブレヒト指揮「神々の黄昏  第3幕」フロースヒルデ等で出演する。その他、バッハ「ロ短調ミサ」やカンタータ、モーツァルト「レクイエム」、ロッシーニ「小荘厳ミサ」、 デュルフレ「レクイエム」他数多くのコンサートで活躍している。 また、1989年鎌倉にて初のソロ・リサイタル、1992年日本演奏連盟主催“演連コンサート38”、1996年第167回毎日ソリステン「歌曲リサイタル」、 2000年(財)五島記念文化財団主催リサイタル公演、2004年津田ホールにてソロ・リサイタル、2005年二期会週間に出演する他、NHK「土曜リサイタル」、 「FMリサイタル」に出演するなど多方面で活躍している。 テクニックの確かさに加え、深々とした豊かな表現力のある声質を持ち、真摯な姿勢は各方面より高い評価を得ている。 二期会会員
川上洋司 テナー■
川上洋司 
KAWAKAMI,Hiroshi
 山梨県出身。東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。同大学院修了。
 文化庁オペラ研修所修了。1984年から1987年までイタリア・ミラノへ留学。
 1985年、1986年<ヴェルディの声>国際コンクールに入選。 1986年6月トーティ・ダル・モンテ国際声楽コンクールでマリオ・デル・モナコ賞受賞。 10月ベッリーニ国際声楽コンクールに第3位入賞(1位なし)。
 1984年フィレンツェにおいて『ラ・ボエーム』に出演、主役ロドルフォを演じた他、 1985年ミラノでコンサート形式による『ラ・ボエーム』のロドルフォを、1986年ヴィラフランカで『仮面舞踏会』リッカルドに出演。 1984年から1987年までにミラノをはじめ各都市において30回のコンサートに出演。 1987年7月ヴェルディの生地ブッセートにおいて夏のオペラ・フェスティバルに参加。 イタリアの名テノール、カルロ・ベルゴンツィの代役として、『運命の力』のドン・アルヴァーロを演じ、絶賛された。
 1988年二期会公演『カルメン』でドン・ホセを、1989年『運命の力』でドン・アルヴァーロ、『椿姫』でアルフレードを、 1990年『お蝶夫人』でピンカートンを、と立て続けに出演し、張りのある美声と端正な歌唱でいずれも高い評価を得ている。
 1992年3月の二期会初の原語上演による『カルメン』でもドン・ホセで出演し好評を博した。 1995年日伯修好百年記念『夕鶴』ブラジル公演で大喝采を浴びる。97年2月には二期会公演『カヴァレリア・ルスティカーナ』でトゥリッドゥを演じ、 更にレパートリーを広げている。また新国立劇場・二期会共催公演『アラベッラ』でマッテオ役をつとめて大好評を博す。 新国立劇場・二期会共催公演『沈黙』に出演し好評を博す。
 コンサートでも活躍しており、N響をはじめ主要オーケストラと、『第九』(ベートーヴェン)、 『交響曲第八(千人の交響曲)』『大地の歌』(マーラー)、『テ・デウム』(ブルックナー)、『スタバト・マーテル』(ロッシーニ)他で共演。
 東京芸術大学音楽学部声楽科准教授。二期会会員
黒田 博 バリトン■
黒田 博 KURODA, Hiroshi
 京都府出身。京都市立芸術大学卒業。東京芸術大学大学院オペラ科修了。89年より2年間イタリアへ留学。
 オペラでは、モーツァルト4大オペラをはじめ、現代の新作まで様々な作品に出演。 近年は、99年2月新国立劇場『天守物語』図書之助、4月新国立劇場『こうもり』ファルケ、2000年8月二期会『真夏の夜の夢』ディミトリウス、 01年1、3月に東京とソウルで『虎月傳』、6、7月バーンスタイン「キャンディード」(宮本亜門演出)パングロス、 02年1月新国立劇場・二期会共催公演『忠臣蔵』堀部安兵衛、同年12月同共催公演『ナクソス島のアリアドネ』音楽教師に出演。
 二期会50周年記念公演には、02年『ニュルンベルクのマイスタージンガー』(ベルギー王立モネ劇場提携公演)ハンス・ザックス、 03年『カルメン』エスカミリオ、と主要な役に相次いで出演、特にハンス・ザックス役の好演は高く評価された。 03年日生劇場開場40周年記念特別公演『ルル』では難役シェーン博士および切り裂きジャックを演じ、 04年1月新国立劇場・二期会共催公演『俊寛』(市川團十郎演出)、7月二期会公演『ドン・ジョヴァンニ』(宮本亜門演出)にそれぞれ題名役で主演。 演劇性の高い舞台でその役割を十二分に果たした。05年は2月神奈川フィル『イル・トロヴァトーレ』ルーナ伯爵、 7月新国立劇場鑑賞教室『蝶々夫人』シャープレスの他、9月シアター1010での『じょうるり』人形遣い与助では音楽誌等で絶賛された。 06年2月に新国立劇場『愛怨』若草皇子で出演。2006年7月、東京二期会『フィガロの結婚』では得意のアルマヴィーヴァ役で舞台を牽引した。 『メリー・ウィドー』ダニロヴィッチ伯爵なども当り役である。 2008年も新国立劇場への出演や東京二期会『エウゲニー・オネーギン』の主演など大役が続き、常に聴衆の期待を裏切らない逸材である。
 コンサートにおいてもバロックから現代まで幅広く活躍。 97年8月には日米欧14人の作曲家による「和解のレクイエム」日本初演、03年7月にはチョン・ミョンフン指揮、 東京フィル公演でルイス・バカロフ「ミサ・タンゴ」日本初演の独唱を務めた。
 平成15年度京都市芸術新人賞受賞。 オペラ歌手4人による男声ユニット「THE JADE(ザ・ジェイド)」(http://thejade.jp/)のメンバー。 二期会会員
室住素子 オルガン■
室住素子  MUROZUMI, Motoko

 東京大学文学部美学芸術学科を経て、東京芸術大学音楽学部器楽科卒業、同大学院修了。安宅賞受賞。 1990〜97水戸芸術館音楽部門主任学芸員を務め、93年吉田秀和館長賞受賞。
 都響、N響、新日フィルなどと共演を重ね、オルガンを含むオーケストラ作品のスペシャリストの地位を確立。 フルネ、ベルティーニ、デュトワ、インバル、小澤征爾、下野竜也らマエストロと共演。 08年エリュシカ/大阪フィルとヤナーチェク「グラゴルミサ」、09年小澤征爾/サイトウキネンオーケストラとブリテン「戦争レクイエム」、 アルミンク指揮新日フィルとシュミット「7つの封印を有する書」を共演。
 小澤音楽塾コーチングスタッフ。オルガニスト協会会員。

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