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- 第57回演奏会で取り上げる、4人の現代作曲家による楽曲。
歌詞の意味、作曲の背景などを勉強するとともに、それぞれが好きな曲、好きなポイントを語り合い、さらに思いを深めてきました。
ここでは私たちの思いを含めて曲を紹介させていただきます。
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1.ジョナサン・ダヴ Jonathan Dove
「Missa Brevis」
「Seek Him that Maketh the Seven Stars」
オルガンの静かな低音から始まる第1ステージの【Missa Brevis】。
厳粛なミサ曲が始まったかと思いきや、その先には美しい音の重なりに楽しいリズム。
今まで耳にしたことのあるミサ曲とは少し違う空気を味わっていただけるのではないかと思います。
【Seek Him〜】は、オルガンから、夜空の星が降り注ぐように始まります。
Seven Stars=「すばる(プレアデス星団)」と冬の星座オリオンが現れます。
歌詞は旧約聖書からとられ、チラシにあるキャッチフレーズ「夜は私のまわりで光となる」はこの曲の一節。
しかし宗教曲というかたちを離れ、多くの団員が宇宙の星々をイメージしています。
演奏会の帰り道に美しい冬の夜空を見上げて頂けたらいいなあ…。
日本を代表するオルガン奏者の室住素子さんが、コンサートホールのオルガンを様々に奏で、その魅力をたっぷり伝えて下さいます。
まだ手に入りやすい3階席の方がオルガンを楽しめるという声も。お聴き逃しなく。
編成
オルガン、混声合唱8部(SSAATTBB)
−演奏時間 約20分
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2.オラ・イェイロ Ola Gjeilo
「Dark Night of the Soul」
曲の大きなエネルギー、途中での空気の変わり方、時に8声が溶け合う魅力…。
8分の7拍子のリズムに苦戦しながらも『カッコいい!』と多くの団員が気に入っている曲です。
ドラマチックな曲をオーケストラとはまた違う雰囲気で盛り上げて下さる愛知室内オーケストラの弦楽合奏、
私たちを普段から支えて下さっているピアニストの渡部真理さんによるジャズをも思わせるピアノと合唱の融合もお楽しみに。
編成
ピアノ、弦楽四重奏(第1バイオリン、第2バイオリン、ビオラ、チェロ)、独唱1(Sop)、混声合唱9部(SSAATTTBB)
−演奏時間 約12分
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3.ジョン・ラター John Rutter
「Look at the World」/「Golden Slumbers」/「Be Thou my Vision」/「Mary's Lullaby」
後半の第3ステージはがらりと雰囲気を変え、日本でも人気の高いジョン・ラターの4曲です。
2つの子守歌【Golden Slumbers】、【Mary's Lullaby】はあたたかい母のまなざしに深い共感をおぼえる、と特に女性団員に愛されています。
また【Look at the World】、【Be Thou my Vision】の2曲は、明るい旋律で神を称え敬愛を綴っています。
4曲とも親しみやすく美しいメロディラインと和音に合唱の魅力を改めて感じ、歌っていて幸せな気持ちに満たされます。
心洗われるハーモニーを皆で心を一つにしてお届けします。
編成
ピアノ、混声合唱6部(SATTBB)
*Golden Slumbersのみアカペラ
−演奏時間 約15分
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4.ジェームズ・ウィットボーン James Whitbourn
「Son of God Mass」
宗教曲にサックスとは驚きましたが、その意外な組み合わせが新鮮で、心に響くことに気づきました。
私たちの声とオルガン、鮮烈なサックスの音を活かしあい、清々しい気持ちと明るい光を感じて頂ければと思っています。
ソプラノサックスはソロに加えオーケストラでの演奏活動も幅広くなさっている堀江裕介さん。
古くからあるオルガンと新しい楽器であるサックスという組み合わせの妙に加え、
ジャズやポップスの楽器というイメージの強いサックスの新たな魅力を聴かせて下さることでしょう。
編成
オルガン、ソプラノサックス、混声合唱8部(SSAATTBB)
−演奏時間 約27分
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素敵な曲と共演者に出会えたことを嬉しく感じます。
そして、普段は毎回の練習を優しく厳しくリードしている2人の団内指揮者により、オーケストラとの共演とはまた別の音色をお届けできることと信じています。
たくさんのワクワクとドキドキと大きなチャレンジを詰め込んだ今回の演奏会、ぜひお聴き下さい。団員一同、皆様のご来場を心からお待ちしております。
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